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レインボボ〜黄金のテューバを持つ男〜/Rainbo-bo/ロジャー・ボボ【テューバ】  BOCD-1045

   

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 レインボボ〜黄金のテューバを持つ男〜/Rainbo-bo/ロジャー・ボボ【テューバ】  BOCD-1045

商品番号  :  BOCD-1045
販売価格  : 
3,000円
(消費税込・送料別・手数料別)
ポイント数  : 
150 ポイント
製造会社  :  クリスタル・レコード
購入数  :  -


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詳細説明
演奏者紹介


ロジャー・ボボ(テューバ)
伝説的なテューバ・ヴィルトゥオーゾとして知られるロジャー・ボボは1938年にロスアンジェルスに生まれ、12歳でテューバを学び始め、その後イーストマン・スクール・オヴ・ミュージックに進んで、勉強を続けている。このイーストマン・スクール時代に、彼はロチェスター・フィルハーモニックのテューバ奏者としても活躍し、学士号と修士号を得て同校を卒業するまでの6年間、これを続けている。1961年には、ニューヨークのカーネギー・ホールで、史上初のテューバ・リサイタルを開いて高い評価を得、独奏楽器としてのテューバの地位を確立したのだった。

1962年、ボボはアムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団に入団するが、1964年にはアメリカに戻って、ロスアンジェルス・フィルハーモニックのテューバ奏者に就任し、以後25年間にわたって、このこの地位にとどまっている。ボボはまた、ロスアンジェルス金管五重奏団の創設メンバーとしても活躍し、この団体とともに幅広いツアー活動と録音活動を行っている。

1990年にはイタリアに移り、フィエーゾレ・スクオーラ・ディ・ムジカ(フィエーゾレ音楽学校)で教えるとともに、スイスのローザンヌ音楽院とイギリスのマンチェスターにあるロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージックでも教えている。現在は日本に住み、東京の武蔵野音楽大学で教えている。

ジタ・カーノ(ピアノ)
マンハッタン・スクール・オヴ・ミュージックで学士号と修士号を獲得したジタ・カーノは、1959年にタウン・ホールでリサイタル・デビューを果たし、1960年には独奏者として、レナード・バーンスタイン指揮のニューヨーク・フィルハーモニックと共演している。彼女は20年以上にわたって、ロスアンジェルス・フィルハーモニックのキーボード奏者として活躍していた。

ダニエル・ロスミュラー(チェロ)
1975年からロスアンジェルス・フィルハーモニックの副首席チェロ奏者の地位にあるダニエル・ロスミュラーは、インディアナ・スクール・オヴ・ミュージックで学士号と修士号を獲得している。熱心な室内楽奏者として、彼はヨーロッパとアメリカで様々なアンサンブルと共演している。

ラルフ・グライアーソン(ピアノ)
多彩なレパートリーの演奏と録音で世界的に知られるラルフ・グライアーソンは、レコーディング・アーティストとしてもロスアンジェルスできわめて積極的に活動し、主要テレビ局、映画、録音スタジオで演奏している。1962年から1968年にかけて南カリフォルニア大学で学び、マイケル・ティルソン・トーマスに師事したグライアーソンは、ストラヴィンスキー自身が4手ピアノ用に編曲した「春の祭典」の初録音を行っている。

(訳:川上 素良)

収録曲
曲順
タイトル Time
1. J・S・バッハ:エール(組曲第3番より)      
2. フランツ・シューベルト:セレナード
      
3. メイヤー・クプファーマン:サトゥルナリス(テューバとアンプリファイド・チェロのための)
      
4. モートン・サボトニック:光の最初の夢(テューバ、ピアノ、電子“幽霊”スコアのための)       
5. トマス・スティーヴンズ:アンコール・ピース:ボズ(無伴奏テューバのための)      
    
      テューバ演奏:ロジャー・ボボ(Roger Bobo)
    
      1-2 ピアノ:ジダ・カーノ
     3 チェロ:ダニエル・ロスミュラー
     4 ピアノ:ラルフ・グライアーソン
     
 それぞれの楽曲紹介
 


1. J・S・バッハ:エール(組曲第3番より)
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)は、組曲第3番ニ長調中の1曲として、「エール」を書いている。「G線上のアリア」として広く知られるこの曲は、組曲から取り出して単独で演奏されることも多く、その美しい旋律はあらゆる楽器用に編曲されていると言っても過言ではなく、すべての音楽愛好家に馴染みの深い音楽となっている。このCDでロジャー・ボボがB♭管のテノール・テューバで演奏しているのは、彼自身の編曲による版で、ピアノ伴奏はジタ・カーノが担当している。
 
2. フランツ・シューベルト:セレナード
フランツ・シューベルト(1797-1828)の「セレナード」は、本来はピアノ伴奏付きの声楽用に書かれた音楽である。このラヴ・ソングもまた、すべての音楽愛好家に広く知られ、あらゆる楽器で演奏されている。このCDでロジャー・ボボがF管のテューバで演奏している版は、ボボ自身の編曲によるもので、ピアノ伴奏は同じくジタ・カーノが受け持っている。
 
3. メイヤー・クプファーマン:サトゥルナリス(テューバとアンプリファイド・チェロのための)
メイヤー・クプファーマン(1926-2003)は、ハイ・スクール・オヴ・ミュージック・アンド・アートとクイーンズ・カレッジで学び、1951年にサラ・ローレンス・カレッジの教授陣に加わって、1994年に引退するまで同校で教えている。この学校でクプファーマンは、5学期にわたって音楽学部長を務め、オーケストラ、合唱団、室内即興アンサンブル(サラ・ローレンス・インプロヴィゼーション・アンサンブル)を指揮するとともに、音楽理論と映画音楽を教えている。彼はナショナル・エンダウメント・フォー・ジ・アーツ(全国芸術基金)、グッゲンハイム記念財団、フォード財団、ニューヨーク・フィロムジカ、マーサ・グレアム・ダンス・カンパニー、アーロン・コープランド基金、ライブラリー・オヴ・コングレス(連邦議会図書館)、アメリカン・アカデミー・アンド・インスティテュート・オヴ・アーツ・アンド・レターズから作品を委嘱されるとともに、助成金も与えられている。クラリネット奏者としては、自らが率いるアンサンブルであるミュージック・バイ・マイ・フレンズとともに毎年リサイタルを開き、アメリカとヨーロッパの作曲家による室内楽の新作を数多く紹介している。独学で作曲を習得したクプファーマンは、あらゆる形式の作品を書いている。1950年代後期には、無調と自由な音列が一体化した様式の中でジャズの素材を使った音楽を生み出すようになり、1961年には同じく12音音列に基づく多様な40の大作を集めた「サイクル・オヴ・インフィニティーズ(無限曲集)」を生み出している。

インスピレーション源として数多くの文化(中世のユダヤ文献、ストレートなジャズ素材、ドイツ文学、ギリシアの伝承神話などに至るまで)を活用しているクプファーマンの様式は、究極的には国際的なものとなっている。映画音楽を多数作曲し、「ハレルヤ・ザ・ヒルズ」、「ブラスト・オヴ・サイレンス」、「ブラック・ライク・ミー(夜のように黒く)」、「トリロジー」、「ゴールドスタイン」のための音楽は、国際的に高い評価を得ている。クプファーマンが特別に結成し、指揮を担当していたサラ・ローレンス・インプロヴィゼーション・アンサンブルは、実験的作品を何でも取り上げることによって、若手作曲家と演奏家にとって重要な活動の場となっている。
「サトゥルナリス」について、作曲者のクプファーマンは次のように述べている。

この作品の題名と全体の性格は、サトゥルヌス(ローマ神話の農耕の神)の饗宴と悪魔の宴(年に一度開かれる悪魔の祭典)を意味する“サターナリア Saturnalia”という語に由来している。これらのイメージは、私が選択した音階、和声のムード、リズムの性格、そしてテューバとチェロが要求する並外れた軌跡を描くフレーズ様式に反映されている。

「サトゥルナリス」では、テューバの音域とテクニックの柔軟性が拡大されている。複雑な音型が非常に深い音で探求され、叙情的で表情豊かなパッセージがきわめて高い音域に配され、全音域にわたって最高になめらかな演奏が、ヴィルトゥオーゾ・レヴェルに達するほどまで要求されているのである。チェロの音域もきわめて広く、フレーズによっては、ヴァイオリンでも高い音域と考えられるA線にまで及んでいる例もある。チェロの音は電子的に増幅されているが、これによって発音に新たな次元が与えられることになり、テューバとチェロの双方が互いに干渉することなく関わり合うことが可能となっている。

「サトゥルナリス」は切れ目のない単一楽章で書かれているが、全体の構想は「序奏と4つのエピソード」の形になっている。これらの各部は、鋭い対比と驚嘆するような構造で結び付けられているが、そこには“ゲシュタルト形式”的なアプローチがはっきりと感じられるかもしれない(訳注/ゲシュタルト:心理学用語で「形態」と訳される。単なる要素の総計ではなく、心理過程の統一的な全体構造を表す)。結尾部の“悪魔のコラール”に近づいた箇所で序奏が再現し、これによって最後のコーダが導かれる。

「サトゥルナリス」は1979年4月12日、ロスアンジェルス・フィルハーモニック室内楽シリーズの一環として、ロジャー・ボボとダニエル・ロスミュラーの演奏で初演されている。

4. モートン・サボトニック:光の最初の夢(テューバ、ピアノ、電子“幽霊”スコアのための)
モートン・サボトニックは1933年にロスアンジェルスに生まれ、レオン・キルヒナーやダリウス・ミヨーに作曲を学んでいる。カリフォルニア・インスティテュート・オヴ・ジ・アーツ、ミルズ・カレッジ、ニューヨーク大学で教えるとともに、客員教授としてメリーランド大学、ピッツバーグ大学、イェール大学でも作曲を教えている。サンフランシスコ時代には、サンフランシスコ・テープ音楽センター(現在はミルズ・カレッジ内に置かれている)とミルズ・カレッジ・パフォーミング・グループを仲間とともに共同創設し、アン・ハルプリン・ダンス・カンパニーとサンフランシスコ・アクターズ・ワークショップの音楽監督も務めている。リンカーン・センター・レパートリー劇場では、その最初のシーズンに音楽監督を務め、ニューヨークのセント・マークス・プレイスに設置された初代エレクトリック・サーカスでは、電子音楽の監督も務めている。サボトニックが獲得した奨学金や賞には、ナショナル・エンダウメント・フォー・ジ・アーツ(2部門)、グッゲンハイム助成金、ミート・ザ・コンポーザー賞、ASCAP賞、アメリカン・アカデミー・オヴ・アーツ・アンド・レターズの作曲家賞などがある。現在はアメリカとヨーロッパを広く回って、講演、作曲、演奏活動を行っている。

サボトニックの作品はNonesuch、CBS、Town Hall Recordsの各レーベルに録音されるとともに、ロスアンジェルス、ボストン、クリーヴランド、シカゴ、ニューヨークの主要オーケストラでも演奏され、さらにはネザーランド・バレエ、ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・シアターでも演奏されている。

「光の最初の夢」は、独奏楽器とテープのために書かれた“幽霊”作品シリーズの1曲である。“幽霊”という呼称の由来は、演奏された楽器の音に修正を加えるための電子装置のスイッチを入れたり切り替えたりする情報がテープに記録され、それがいわば“幽霊”スコアとして使われているからである(テープ自体に、耳に聞こえる音が録音されているわけではない)。そしてこの“幽霊”スコアによって、独奏者はある意味で自身の楽器を電子的に伴奏することが可能になる。電子的な修正には、ピッチ、音色、音量の変更程度や、音の指向性までもが含まれている。またこの電子テープでは、アクセントやリズムも特定されており、これによって楽器の音や声に新たな次元が加わるのである。
「光の最初の夢」について、作曲者はさらに次のように述べている。

この作品の題名は、劇場用の作品(おそらくは歌劇)が今まさに創作されている状態を表している。主人公は野獣のような人間で、外見はグロテスクだが、やがて美しい心と知性を持つようになっていく。この主人公が、両腕のない盲目の女性と詩的な情事を夢と幻想の中で繰り広げる姿を描いているうちに、その美しさが次第に表れてくるのである。これらの夢の中で、そして最後には現実の世界の中でも、主人公は物体の間と周囲に、オーラにも似た多彩な色に染められた光が見えるようになっていく… 「光の最初の夢」は、この劇場用作品の特定の側面、つまりあらゆる物体の間に浮かぶ光を題材にした音楽である。

この作品の前半部分では、主人公のエネルギーがそのまま“生(なま)”の状態で描かれているが、後半では“光”の幻想が扱われている。つまり前半では、“生”のエネルギーを明瞭に表現するために“幽霊”スコアが用いられているのに対して、後半では“幽霊”スコアによってピアノの音色が、特にアクセントの狭間で曲げられ、操作されることによって、それが物体同士の共鳴、あるいは“物体間の空間”を感じさせる効果を生み出しているのである。

「光の最初の夢」は、ロジャー・ボボの委嘱で作曲され、1980年2月11日、ロスアンジェルス・フィルハーモニックのコンポーザーズ・チョイス・コンサートにおいて、ボボのテューバ、ラルフ・グライアーソンのピアノで初演された。

5. トマス・スティーヴンズ:アンコール・ピース:ボズ(無伴奏テューバのための)
トマス・スティーヴンズは1938年に生まれ、ロスアンジェルス・フィルハーモニックの首席トランペット奏者を25年にわたって務めていた。「紛れもなく世界最高の金管楽器奏者のひとり」として、彼はCrystalレーベルから数枚のソロCDをリリースしている。

「アンコール・ピース:ボズ」は、フランスのパリにあるIRCAM(Institute for Research and Coordination of Acoustics and Music)の資金援助によって、無伴奏テューバのための新作を特集したリサイタルのアンコール曲として、作曲されたものである。

明らかに“劇場用音楽”のカテゴリーに属するこの作品は、まず演奏可能な最高音域ぎりぎりで、そして次に最低音域ぎりぎりで演奏が開始される。奏者はバック・ステージで演奏を始め、ステージの中央へと進みながら、徐々にリズムと音程の凝縮度を高めていき、ついには一定の構成に従いながら、“小コンサート”と呼ばれるインプロヴィゼーションを、これもまた鏡像的な形で繰り広げる。作品は、開始部と正確な鏡像を形成するように、締めくくられる。奏者がゆっくりとバック・ステージに向かって歩を進め、奏者が見えなくなったら扉がぴしゃりと閉じられる。これは実は、ジェリー・マリガン(ジャズ・サックス奏者)のクァルテットがクラブやコンサートで演奏する際に使った、“アター・ケイオス(まったくの混沌)”と呼ばれた入退場方法のパロディーなのである。


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